ふるさと納税上限額に愕然 決別の時が来た
10年以上続けてきたふるさと納税をある理由で断念しました。
10年以上続けてきたふるさと納税
年末も押し迫った昨年12月28日、ふるさと納税の申し込みをしようとパソコンのスイッチを入れました。
60歳になって再雇用となり、給料がガクンと減り、ふるさと納税で減税になる限度額もガクンと減りましたが、それでも、その範囲内でふるさと納税を続けてきました。
昨年65歳になり、さらに限度額が減りましたが、事前のシミュレーションで15,000円程度なら大丈夫だと確認しました。
15,000円なら、けっこう広範囲の返礼品を選ぶことができます。
私は紋別市の「オホーツク産ホタテ玉冷大1㌔」(14,000円)か花巻市の「厚切り牛タン1㌔」(15,000円)を候補に選びました。
どちらも各種ふるさと納税サイトで人気の上位に入る返礼品です。
申し込みを年末にした二つの理由
ふるさと納税の申し込みを年末まで待った理由は二つあります。
一つは、冷凍のおせち料理を注文したことです。これはふるさと納税の返礼品ではなく、一般の通販商品です。
そのおせち料理は12月30日の配送なので、1日だけ冷凍庫に保存する必要があります。
12月30日以前にふるさと納税の返礼品が届いてしまうと、冷凍庫に返礼品とおせち料理を入れなければならなくなり、そのほかの冷凍品の入り具合によっては、入れることができない事態も予想されます。
返礼品の品をお正月の食卓に飾りたいという思いもありましたが、そうした理由で、申し込みの時期を遅らせることにしました。
もう一つの理由は、年末調整の結果が記された源泉徴収票を確認したかったことです。
ふるさと納税のサイトには、寄付限度額のシミュレーションがあります。
普通は簡易のシミュレーションで知った限度額よりも低めの額の寄付をすれば、まず大丈夫ですが、今回は上記の理由で申し込みを年末に遅らせたこともあり、源泉徴収票をもとに詳細なシミュレーションをしてみました。
その結果、驚くべき事実が判明しました。
上限額はたった7000円
私のふるさと納税の上限額は7000円ほどでした。
そのうち2000円は自己負担となりますので、税金の控除額は5000円しかありません。
現在、返礼品は寄付額の30%というルールがありますので、7000円の寄付でもらえるものは、時価2100円以下というこのなります。
自己負担2000円と差し引きすると100円分だけ得をするということになるわけです。
100円のためにわざわざ申し込みをするのは手間なので、ふるさと納税の寄付申し込みを断念することにしました。
なぜ、こんなことになったのでしょう。
源泉徴収票にその答えがあった
源泉徴収票を眺めて、その理由が分かりました。
昨年、フルタイムで働いていた妻が雇止めになりました。妻は私の扶養に入り、私が配偶者控除を受けることになりました。
そのため、私の所得金額が減りました。
さらにもう一つ、ふるさと納税の控除上限額が減った大きな理由がありました。
妻が国民保険の任意加入
妻が国民年金の任意加入を行ったことです。
国民年金の任意加入は、過去に国民年金を納めていなかった期間がある場合、60歳~65歳の間に国民年金保険料を収めることで、将来の受取額を増やせる制度です。
厚生年金保険料を納めていると、この制度は利用できません。
妻は昨年、雇止めになるまでは厚生年金保険料を給料から天引きされていましたので、この制度は利用できませんでした。
国民年金の任意加入は、過去に納付していなかった分を後から納める制度ではありません。
本来は60歳以降は納める必要のない国民年金を65歳までの間に納めることができる制度です。
国民年金の保険料は月額16,500円(2022年度)です。
妻の場合、65歳まで25か月ありますので、合計で412,500円を納付することになります。
昨年はその内、約13万円分を納めました。
ふるさと納税と決別の時
これがなぜ私のふるさと納税に関わってくるのかというと、この国民年金の保険料は社会保険料控除の対象となりからです。
妻の保険料を私が納付することで、保険料控除を受けたため、私の所得がさらに少なくなった訳です。
今年度も妻の国民年金保険料を納めることになるので、ふるさと納税での税金の控除は期待できないことになります。
長年、続けてきたふるさと納税とも、これで決別です。
ふるさと納税サイトを見て、返礼品選びをする楽しみが失われてしまい、残念ですが、仕方がありません。