マイナポイントに落とし穴 公金受取口座の登録ができない
マイナポイントの第2弾が始まっています。さっそく登録をしましたが、落とし穴にはまり、ポイントがもらえません。この記事では、マイナポイントの思わぬ弱点を紹介します。
目次
マイナポイント第2弾 最大2万円分もらえるはずが
6月30日から始まったマイナポイント第2弾は、最大2万円分のマイナポイントがもらえます。
その内訳は
- マイナンバーカードの新規取得で5000円分
- 健康保険証としての利用申し込みで7500円分
- 公金受取口座の登録で7500円分
となっています。
私はすでにマイナンバーカードを持っていますので、①の5000円分はもらえません。
②と③の15,000円分は、すでにマイナンバーカードを持っている人でもOKなので、申し込むことにしました。
三つの申し込み方法
マイナポイント申し込み方法は3つです。
- スマホ
- パソコン
- マイナポイント手続きスポット
私のスマホはアンドロイドですが、マイナポイントアプリに対応していないので、使えません。
②のパソコンはカードリーダーが必要ですが、私はカードリーダーを持っていませんので、これも使えません。
そこで③の方法で申しこむことにしました。
マイナポイント手続きスポットは次のような場所です。
主な手続きスポット
市区町村窓口/auショップ/ドコモショップ/ソフトバンクショップ/
イオン/郵便局/ビックカメラ/ヤマダ電機
ローソンのマルチコピー機/セブン銀行ATM
私は近所のセブンイレブンに行き、セブン銀行ATMで手続きを行いました。
マイナンバーカード持参で
手続きにはマイナンバーカードとマイナポイントをもらう決済サービスのカードやID等が必要です。
決済サービスはさまざまなものが選べますが、QRコード決済よりも電子マネーの方が、手続きが簡単で手間がかかりません。
私は決済サービスにSuicaを選びましたので、Suica内臓のJRE CARDで手続きを行いました。
「ご利用明細票」を見てビックリ
セブン銀行ATMでの手続きは、思っていたよりもスムーズに行うことができました。
ところが、最後に発行された「ご利用明細票」を見て驚きました。
そこには、こう記されていました。
公金受取口座のポイントを受取るためには別途マイナポータルで口座の登録を行う必要があります
「口座の登録」?
自分の銀行口座を登録しなければ、「公金受取口座の登録」は意味をなさないのは確かです。
でも、その登録はどうやってするのでしょうか。
その登録をするために、セブンイレブンにわざわざ来たはずなんですが。
その登録はセブン銀行ATMではできないということなのでしょうか。
口座の登録ができない
マイナポータルで口座の登録と書いてありますが、マイナポータルはスマホのマイナポイントアプリか、パソコンならカードリーダーがなければ入れません。
前述したように、私のスマホはマイナポータルアプリ非対応で、カードリーダーも持っていません。
一体、どうすればいいのでしょうか。
以前、郵便局でマイナポイント申し込みの専用端末が置いてあるのを見たことがあります。
ひょっとして、あの端末なら「口座の登録」ができるかもしれない。そこで近所の郵便局へ行ってみました。
しかし、実際に操作してみると、口座の登録はできませんでした。
郵便局もNG
郵便局の端末は置いてあるだけで、郵便局員は使い方などを教えてくれませんが、念のため、郵便局員の方に立ち会ってもらい、もう一度、操作しましたが、できませんでした。
郵便局の方は自分は関係ないのに、恐縮していました。
郵便局の方に申し訳ないことをしてしまいました。
家に帰り、マイナポータルの公式サイトの「よくある質問」などを見ましたが、「口座の登録」はマイナポータルでやれ、との一辺倒で、解決策は教えてくれません。
このままではせっかく申し込んだ7500円分のポイントがもらえません。
電話をかけると
最後の手段として問い合わせ窓口に電話をかけてみました。電話は混雑してかからないだろうと思っていたので、電話で問い合わせする気はなかったのですが、ほかに手段がありません。
すると意外にもすぐにコールセンターにつながり、係の女性が即座に正解を教えてくれました。
私「スマホのアプリも非対応で、家にカードリーダーもありません。こんな私は、どうすれば口座の登録ができますか」
女性「市区町村の端末ならできるときいております」
私「郵便局はだめだったのですが」
女性「郵便局と市区町村は端末が違い、市区町村だけはできると聞いております」
私「了解しました。ありがとうございます」
女性が「聞いております」と伝聞調で答えるのが気になりましたが、やっと光が見えてきました。
しかし、そんな簡単なことなら公式サイトの「よくある質問」に載せてほしいと感じました。
さっそく区役所に出向きました。
区役所は大混雑
これでひと安心と思いきや、区役所のマイナポイント申請窓口は、順番待ちの人が10人以上並んでいて、簡単には順番が回ってくる気配がありません。
他の用もあるので、また来ることにして、家に帰ってきてしまいました。
区役所の申請窓口には係の人がいて、やり方を教えてくれるので、人が殺到しているのでしょう。
並んでいるのは高齢者が多いようです。
パソコンやスマホがない、あっても操作に不安がある、ということでしょうか。
係の人に教わっている様子を見ると、何も分からない全くの初心者の方もいて、時間がかかるのが理解できました。
私の場合は教わらなくても端末に触らせてくれれば、たぶん大丈夫と思いますが、順番なのでそうはいきません。
どこか案内係がいない、すいている市区町村を探すしかありませんね。
結局、そのまま「口座の登録」はできないままです。
半日がかりの努力も空しく
この段階に来るまで、セブンイレブン、郵便局、区役所と3か所をめぐっています。一日がかりとは言いませんが、半日以上の時間を費やしているのは間違いありません。
電話での問い合わせなどを合わせると、時間と労力のロスも甚だしいです。
そもそも、なぜそんなにマイナンバーカードを普及させたいのかが分かりません。
そして、そんなに普及させたいのなら、もっとホームページを丁寧に書いてほしいと思います。
数万円のポイントをばらまく余裕があるのなら、カードリーダーぐらい無料で配っていいのにと思っています。
カードリーダーは1000円もしないでしょう。
ここには書きませんが、実は区役所の窓口ではかなり不愉快な思いもさせられました。
ポイントももらえず、不愉快な気分にさせられ、時間も浪費させられた、さんざんな1日でした。
わずか7500円で頬っぺたをたたかれているようで、なんとも情けない経験談ですが、どなたかの参考になれば、幸いです。