持ってますか平成23年の1円玉
2022年1月17日から、ゆうちょ銀行で硬貨の預け入れ、払い戻し手数料の有料化が始まりました。
ATMと窓口で手数料が違うので、ややこしいのですが、窓口の場合、50枚まで無料。51枚~100枚が550円。101枚~500枚が825円、501枚~1000枚が1100円。その後は500枚ごとに550円かかるようになりました。これまで無料でしたので、影響の大きな改正になります。
ゆうちょ窓口の硬貨取り扱い手数料
枚数 | 料金 |
1~50枚 | 無料 |
51枚~100枚 | 550円 |
101枚~500枚 | 825円 |
501枚~1000枚 | 1100円 |
以降500枚ごとに | 550円 |
小銭貯金の行き先がない
10円玉、100円玉、500円玉は、自販機などでも使えるのでまだいいのですが、困るのは1円玉と5円玉です。
瓶や缶に小銭を貯めている人も多いと思いますが、貯まっていた1円や5円はどこでどうやって使えばいいのでしょうか。
硬貨での支払いは1種類20枚までで、それ以上の場合、店は受け取りを拒否できると法律で定められています。
つまり1円と5円だけで買い物をしようとすると、それぞれ20枚ずつ、最大で1回220円までしか使えないことになりますね。
プレミア硬貨に注目集まる
ゆうちょ銀行以外の金融機関もそれぞれ金額が異なりますが、手数料を設定しています。
ただ、個人の小銭貯金の場合は、やはり貯まったらゆうちょ銀行へ持っていく方が多いのではないでしょうか。
このタイミングで話題になっているのが、プレミア硬貨です。
プレミア硬貨とは、発行枚数が少ないので、額面以上の価値がある硬貨をいいます。
1000円以上で取引される1円玉も
昭和61年発行の10円玉がその一つです。昭和61年には、デザインの異なる10円玉が2種類発行されました。そのうちの後期と呼ばれるものは、1万円以上の値段で取引されているそうです。
そのプレミア硬貨。1円玉や5円玉にも存在します。
平成23年、24年、25年、28年、29年、30年、令和元年、令和2年の1円玉は1000円以上の価値が出ています。
大蔵省造幣局の資料を見ると、それまで少なくとも年間1000万枚程度は発行されていた1円玉が、平成23年は45万枚、24年は65万枚と急減しています。
キャッシュレス決済の普及で小銭を使う機会が減ったこと、1円玉の製造コストが高額であること、がその理由だそうです。
平成26年、27年は消費税上げに伴うお釣りの増加を見込んで、1億枚程度を発行しましたが、それ以降は年間50万枚程度で推移しています。
実はほとんど流通していない
実はこの50万枚は記念の貨幣セット用で、一般に流通することは少ないので、高値がついているのだとか。
5円玉は平成22、23、24、25年の4年間が発行枚数が少なく、高値がついています。
いずれも硬貨の状態によって価格が上下するのはもちろんで、あまり汚れた貨幣は引き取ってもらえないかもしれませんが、汚れているからと、自分で洗ったり磨いたりすると、さらに価値が下がるそうなので、ご注意を。
郵便局に持っていこうと小銭を大量に貯めていた方は、この機会に1円玉や5円玉の製造年を1枚1枚確かめてみてはいかがでしょうか。
思わぬお宝貨幣を手に入れることができるかもしれませんね。